2023年10月。
いいほいくえんのお米のふるさと、青森県鯵ヶ沢にある風丸農場に、今年も職員数名で行ってきました。
東京を早朝に出発して午前10時ごろ農場に到着。
お天気は気持ちのいい秋晴れです。
風丸農場は、広大な田んぼを所有し様々な品種のお米を作っていたり、日本で一番たくさんのりんごを生産している農家さんです。
写真の奥に見える田んぼで、いいほいくえんのお米『つがるロマン』が作られています。
『つがるロマン』は味にクセがなく、どんな料理にも合うのが特徴です。
今年は猛暑のため、例年よりも収穫が早かったそうで、この時はすでに収穫済みでした。
ということで、今回のメインイベントはりんご収穫です。
青森を車で走っていると、あちらこちらにりんご畑が広がっています。さらにこの時期はりんご収穫の最盛期。畑の近くに巨大なコンテナが山積みになっている風景も見られるのです。
りんご畑に到着したら、大きな収穫袋が配られました。
紐を両腕と頭に引っ掛けて、袋がちょうどお腹のところにくるように装着します。
収穫の時、コツはほとんど必要なく、手首を撚れば簡単に獲ることができます。
実っているりんごを次々に収穫して袋に入れる。
単純作業ですが、東京から来た私たちにとっては非常に新鮮で心躍る体験です。
こちらのりんごの品種は『紅玉(こうぎょく)』。
私たちが今回収穫したりんごはそれぞれの糖度によって
・アップルパイ
・ジュース
・ソース
に使われるそうです。
りんごは【異種交配】といって、他の品種との交配が必要です。
そのため、近くには王林(おうりん)の木があります。
赤いりんごも綺麗ですが、青りんごの王林もとても綺麗です。
手で収穫した後は機械での収穫も体験させてもらいました。
風丸農場には最新の ”りんご収穫機” があります。
機械の上に人が立ち、手で獲ったりんごを近くのベルトコンベアに乗せると、自動でカゴまで送ってくれる機械です。
手摘みの収穫と機械での収穫で、約2時間ほど作業を行いました。
秋の空気と秋の空、
その中に凛と存在する葉っぱとりんご。
いつまでも見上げていたい、りんご畑のレポートでした。
2日目は大雨。
この日は、収穫したりんごを工場で選別する作業を体験しました。
風丸農場では、最新の機械を使ってりんごの大きさ・形・糖度を測ることができます。
とんでもなく大きいコンテナに、昨日収穫したりんごがびっしり。
そこからりんごを一つ一つ取り、機械のベルトコンベアに乗せていきます。
”りんご” としてそのまま販売されるものももちろんありますが、ありとあらゆる食品に加工されるりんご。
それぞれの食品に適したりんごを、機械が自動で選別し、各コンテナに分けていきます。
中でもジュースは、年間を通じて同じ味わいになるよう糖度や品種のブレンド割合を調整して作るそう。
”いつも同じ味” ということがどれだけ繊細な仕事なのか、教えてもらわなければ気付けませんでした。誰もが身近な『りんごジュース』だからこそ、有り難みがひとしおです。
スーパーに並んでいるりんごや加工食品の裏には、たくさんの人の手が加わっていて、意識せずとも私たちの生活を豊かにしてくれている。
きっとこれから、街でりんごを見かける度にりんご畑の空を思い出すだろう。
農場の皆さん、本当にありがとうございました。